老人ホームなど理想的な終の棲家の選びで思うこと
老後はどんな住まいで過ごしたらよいのかと思ってしまうのですが、最近では、田舎暮らしや海外移住を選ぶ人もいるようですね。
老後の終の棲家ということを考えると引き続き、今、住んでいるところが一番良いというのが最も多いのかもしれないですね。故郷のふるさとに帰るという人もいるでしょうし、配偶者の出身地に移住しようと思っている人もいるかも知れませんね。
先日も年老いた親を持つ友人が、来年は都会を離れて親の家に移住して、同居することになったというのです。まぁ新天地に移転するのも仕事関係を別にすれば悪くはないですね。
最近では沖縄や九州などの温暖な地域でのんびりと暮らしてみたいという人が増えてきていて、中高年の方々には人気の居住地となっているようです。
実際に、沖縄への移住はひとつのブームとなっていて、移住専門情報誌まであるというのです。
なかでも人気の石垣島は既に首都圏の家賃よりも高い物件がでてきているとうのです。
中高年の人の中でも好奇心旺盛で、語学にちょっと自信がある人は、海外への移住を視野に入れているようですが、こうした海外暮らしというのはあくまでも、健康体であることが大前提ですね。
高齢者になってくると、いつまでもまったくの健康体でいられる保証というものはありませんので、ある日突然、自分や配偶者が脳梗塞などで倒れて、車椅子生活になってしまうとも限りません。
健康なときこそ有料老人ホームを検討してみる
老人ホームなど理想的な終の棲家の選びということですが、じつは、今は健康体なのですが、将来、自分が介護が必要になったときに備えて入居できる専用施設ということを考えると、あこがれの田舎暮らしや海外移住という選択肢は無くなってしまうのです。
子どもや兄弟はあなたの面倒を見てくれるのだろうか。介護付き施設にお世話になったなら、いったい自宅はどうなるのか。配偶者に介護が必要になった場合に、あなたは介護を一人で続けられるのだろうか。
在宅介護サービスが充実している地域というのは、現在はまだまだ限定的なのです。残念ながら、現在お住まいの自宅は"終の棲家"になるとは限らないのです。
あなたがちょっとでも健康面で懸念する点が有るとするならば、有料老人ホームをはじめとする高齢者専用施設が"終の棲家"として、有望になってくるのです。
高齢者が健康体で入居できる専用施設といいますと、自立型の介護付き有料老人ホームと高齢者専用賃貸住宅くらいしかないのです。
健康でも入所できる有料老人ホームを検討してみる
意外と知られていないことだが、介護付き有料老入ホームには介護型と自立型という2つのタイプが有るのです。
介護型の有料老人ホームというのは、文字どおり介護が必要な高齢者を受け入れてくれる介護施設です。
自立型の有料老人ホームというのは、人居の時は自分で生活できる人が対象の介護施設なのです。例外はあるのですが基本的には、介護が必要となれば介護サービスが受けられ、死ぬまで面倒を見てくれる。食事が出て娯楽施設などが備わった介護サービス付きの住居ということになります。
高齢者専用賃貸住宅というのは、介護が必要となれば、外部の介護サービスを利用できる高齢者向け賃貸住宅ということです。
50〜60代前半で、高齢者専用施設を検討するのは、ちょっと気が引けるかも知れませんが、なんといっても必要なものは事前の入念な備えなのです。
60代で身体が自由に動くうちは、あこがれの田舎暮らしや海外移住なども視野に入れて人生を満喫したいと思うのですが、常日頃から自分や配偶者が要介護になった場合なども想定しながら、必要な費用の確保や最適な介護付き施設などをチェックして置きましょう。